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朝カラスが起こしに来た体験談

私が、人生で一番面白いと感じた体験談は、朝カラスが起こしに来たことです。
そのカラスは、5羽ぐらいでチームになって、うちの近所を巡回しながら、よそ者がやって来ると、仲間に鳴き声で知らせるといったパターンです。
それが、いつもでしたら、朝のゴミ出しが始まる6時過ぎからしか鳴かないカラスが、朝の5時30分に、「アッコちゃん」と私の寝室の窓までやってきて、名前を呼んだので、びっくりして目が覚めました。
窓から外を覗いてみると、カラスが教えてくれた通りに、たくさんの車が近所にやって来ていたので、緊急事態だと思って、私もカラスと一緒に、よそ者のレジスタンスを見張っていました。
そう、うちの近所には、「千と千尋の神隠し」の湯婆みたいなカラスが365日24時間体制で見張りをしているのです。
見張り役のカラスは、過労気味なのか、アヒルみたいに声がしわがれているので、すぐにうちの近所のカラスだとわかります。
それにしても、見張り役のカラスの鳴き声は、近くで聞くと、片言の日本語をしゃべれるのかもしれません。
私が、このカタコトの日本語をしゃべれるカラスの話をすると、みんな笑います。